素直になれない馬鹿女





心拍数が上がって

息をきらしてた。





気づけば、彼の大きな手が私のお腹にあって

温かい掌は腹痛を和らげてくれていた。







カーテンの隙間から

少し明るくなった空が見えて




私は、彼を起こさないように

ベランダに出た。








空には薄くなった三日月が、まだあって

鳥達が鳴いてる

肌寒い風を感じながら


しばらく空を見上げてた。



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