素直になれない馬鹿女
家に帰ってから
落ち着かなかった。
晩御飯を作ってる途中で私が包丁で手を切ったのも
落ち着いてない証拠。
『電話で普通だったし……また何か企んでるはず…』
『大丈夫だよ…きっと……からかわれてるだけだ…』
いつにもなく独り言が多くなってて
別に用もない所を行ったり来たり…
携帯を開けては閉じて…
その繰り返し。
時間が経つにつれて
不安と焦りが私を襲った。
“…行かなきゃ!!”