素直になれない馬鹿女




家に帰ってから

落ち着かなかった。




晩御飯を作ってる途中で私が包丁で手を切ったのも

落ち着いてない証拠。



『電話で普通だったし……また何か企んでるはず…』


『大丈夫だよ…きっと……からかわれてるだけだ…』




いつにもなく独り言が多くなってて

別に用もない所を行ったり来たり…



携帯を開けては閉じて…




その繰り返し。







時間が経つにつれて

不安と焦りが私を襲った。










“…行かなきゃ!!”


< 155 / 169 >

この作品をシェア

pagetop