素直になれない馬鹿女




私の中の溜まっていた全てが

崩れ落ちて滝のように流れでた。




妊娠のことも…

中絶したことも…


そして、



『私は…ばか犬と同じ名字の人が嫌い…

それが大人であろうと子供であろうと…皆嫌い。

ばか犬の中で私は1番だとしても…私には形がない』



今まで嫉妬してたことも。





全部……全部………




不器用な言い方だったけど


これが私の素直な気持ち…











ばか犬は黙ったまま

私を深く、きつく抱き締めた。



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