素直になれない馬鹿女
『今日から、よろしくね』
うなぎ専門店で働くことになって
そこの奥さんは優しそうな人だった
お母さんと奥さんは昔からの親友だったから
面接をすることもなく、すんなり入ることができた。
周りは中年の男性職員と
パートのおばちゃんばかりだった
『夕方からわ若い学生の子もいるんだけど…忙しい昼間は人が少なかったから助かるわ』って。
私には、それが好都合だった。
同年代や年が近い人は苦手
パートのおばあちゃん達は皆優しそう。
あんなに緊張してたのに
一瞬で緊張がほぐれた。