素直になれない馬鹿女




体温は急上昇


心臓がどんどん早く鼓動を刻んで


私は溶けて死んでしまうかとおもった…。






もし“アイタン”じゃなくて“アイリ”って言われてたら完全に死んでた…






『誕生日だったの……2ヶ月前……ま…待ってたけど…連絡なかった…から』



目の前がボヤボヤして

涙がこぼれそうになった。



ばか犬がどんな顔してたか、わかんない…。

涙で見えなかったから。





涙がこぼれ落ちる前に

抱きしめられた。










何度も“おめでとう”って言ってくれてるような気がして



やっと18才の誕生日をむかえることが、できたんだっておもった。



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