華は色付いて


「!」


一回だけでなく次々に銃声が聞こえてきた
私は銃声に肩をビクリと震わせ、辺りを見渡す

なんなんだろう・・・気のせい・・・なわけないよね・・・

聞こえた方向はさっきまで私がいた、そう、みんなが眠っている場所で、私は恐る恐る足音をたてないように向かった

銃声なんてあるわけないなんて馬鹿な期待をしながら


「・・・ったく、金はあるか?」

「通帳あったぜ!」


扉の近くまで来た瞬間聞こえてきた声

・・・強盗だ!

どうしようとなりながらもみんなの無事を確認しなくちゃと扉の小さい隙間から覗き込む


「・・・っ」


そこには、血の海

子供も、先生も、みんな

いやだ

おねいちゃんと呼ぶ声

優しく頭を撫でてくれる手

それが、

もう
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