華は色付いて
「・・・ん・・・っ」
私・・・
目をゴシゴシ擦り、撃たれたんじゃ・・・と自分の体のあちこちを見渡すがそんな痕跡はどこにもなくほっとした・・・のもつかの間
「おい」
赤茶の髪をした、着物を着た男の子がいた
えええと混乱しながらも辺りをキョロキョロしてはっとする
ここ、どこ?
私の背には大木
そして草木がたくさんあって、上には見たこともないような美しい青空
もしかして天国・・・?
「聞いているのか!」
「す、すいません!」
男の子がいきなり怒鳴ってきたので私は思わず身を縮こまらせる
男の子は仕方がないなと鼻をふんと鳴らし、私を見た
「お前、名前は?」