私の王子様-先生【完】



「勉強するか…」

「はい」



結局するのは勉強。


せっかく2人きりなのに…



こういうのをやっぱり欲求不満というのだろうか?


先生に触れられたいという気持ちがあふれてくる。



「おい聞いてるか?」

「は、はい?」

「大丈夫かお前…」

「な、何がですか?」

「悩み事でもあんの?」

「な、ないですよ!」



先生が触れてくれないから悩んでるなんて言える訳ない。



「変だぞお前…」

「変なのは先生です」



とっさに出た言葉だった。



「は?」

「あっ…いやその…」



私ったら何を言ってるんだか。


余計に先生触れてくれなくなりそうじゃん…


こうなったらやっぱり自分からするしかないのかな?






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