私の王子様-先生【完】
「ねぇねぇ、もしかして恋しちゃった?」
彩が移動の途中で聞いてくる。
多分彩は答えなんてわかってるはず…
わざと聞かなくたっていいでしょ!!
「だったら?」
「やっぱり?かっこいいもんね~」
「あれはモデルにしか見えない…」
そうあの見た目…
なんで教師やってるのって感じ。
やばいよ本当に…
「まぁ頑張ってね!」
「卓磨には秘密ね!」
私は耳元でそっと呟く。
卓磨に知られたら絶対邪魔される…
今までもそう。
あいつのせいで私はなかなか自分の恋愛ができない。
「面倒だもんね…」
「うん…」