私の王子様-先生【完】
「よし出発するぞ」
そうして先生の車は走り出す。
赤信号にぶつかったとき先生は思い出したかのように私に言った。
「そうだ今日ご両親にあいさつするから」
「へ?」
「いくら許可貰ったって言っても一日お前を預かったわけだし俺のこと知っててもらった方がいいだろ?」
確かにそうだけど私の親大丈夫かな?
先生に変なこと言ったらどうしよう…
「嫌か?」
「嫌じゃないですけど…」
「じゃあ決まりな」
「はい…」
止める理由もなかったし私はおとなしく返事をした。
そして信号も青に変わり再び走り出す。