私の王子様-先生【完】



「どうしたって言われてもな…」



そう言って頭をかく先生。



「帰るからさ挨拶してこうと思って」

「帰っちゃんですか?」



私はシュンとする。


しょうがないことだけどもうちょっとだけそばにいてほしい。



「何帰ってほしくないの?」

「はい…」



素直にそう返事をすると先生は



「まいったな…」



と言ってもう一度頭をかいた。



「先生…?」



私は先生を自然に見上げる感じになり上目づかいで先生の顔を覗き込んだ。




するとなぜか先生の顔が赤い。


いったいどうしたんだろ?







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