私の王子様-先生【完】
「じゃあ俺あ帰るな?」
「はい…」
「じゃ」
「さようなら」
ちょっと寂しいけどまた先生を困らせちゃいけない。
私は笑顔で先生を見送った。
先生が帰ったあとは
先生のぬくもりがまだ残っているベッドに向かって一直線。
「私って本当に幸せ者だな…」
今日の出来事や先生と付き合い始めた日のことを思い出しながらひとりつぶやく。
無理だと思ってた先生とのお付き合いが今は現実になっている。
それだけで私は十分だった。
でも神様はよくわからない。
私にいじわるしたり、いいことしてくれたり…
なんで?
どうして?
またあんないじめをするの…?