私の王子様-先生【完】
「今すぐ消してください!!」
「いや!!」
先輩はそう言うと携帯をさっとポケットにしまった。
「そういうわけだから。失礼するわね」
そう言って屋上を後にする先輩。
我慢していた涙が私の視界をゆがませた。
「うっ…ふうっ…」
別れたくない…
でも…
別れなくちゃいけない…
まさかこんなに早くお別れする日が来るなんてね?
先生…
今日私が放課後先生に言うことは全部ウソです。
私は先生をずっと…
愛しています。