私の王子様-先生【完】
そして運命の放課後。
できることならこのまま時間が止まってほしい…
「失礼します」
私はいつものように先生の部屋に入る。
「きたか」
先生がいつものように返事をしてくれる。
まだ先生に別れは告げない。
最後に先生との時間を楽しみたかった。
そうあの告白した日と同じように…
「どうしたんだ?」
私がぼーっとしているのを見て先生が顔をのぞかせる。
「な、何でもないです!!」
そう言って私は急いでソファーに座る。