私の王子様-先生【完】
でもここで止まるわけにはいかない。
私は再び口を開く。
「先生…先生のこともう好きじゃないんです。なんか付き合ってみたら冷めちゃって…それにばれて退学とか嫌ですから」
私は今日ずっと考えていた言葉をそのまま口にした。
自分でもよく言えたものだと思う。
「嘘だろ?」
先生が信じられないというような顔で聞いてくる。
「嘘じゃないですよ。もう先生のことは好きじゃないんです。もうお別れです…」
「…」
何も言い返さない先生。
「さよなら…」
私はそう言って部屋を出ていった。