私の王子様-先生【完】



「お前な嘘つくならもっとうまくつけ…」

「…」



卓磨はこういうところだけやけに感がいい。


まぁ今回はどんな人でも気づくか…



「佐々木となにかあった?」

「別れた…」



私は一言そういった。


卓磨は聞いてはいけなかったかなって顔で


すごく気まずそうな顔…



「わり…」

「大丈夫…自分がしたことだから」

「なんで?」

「それは…」



私は言葉に詰まってしまった。


どうしても思い出したくなかったから。


先輩との出来事を…



思い出すたび胸が苦しくなる。





< 152 / 238 >

この作品をシェア

pagetop