私の王子様-先生【完】
『彼氏はできたのか?』
「はい?!」
私の声が店内に響く。
じろっと他のお客さんが私を見る。
わぁ~恥ずかしい///
そう今、久しぶりに会ったお父さんと食事中。
いきなり彼氏の話になったから動揺を隠しきれなかった。
「それでできたのか?」
「いない…」
昨日までいましたけど…
全くまだ傷が癒えてないっていうのになんでこんな話をしなくてはいけないんだろう?
私は少しだけ怒りを感じた。
でもお父さんは知らないわけだし、しょうがないと
自分の心に言い聞かせる。