私の王子様-先生【完】



そんな私に気づいたのか彩は心配そうに私を見た。



「明…お見舞いに行ってきたら?」

「無理だよ…」



私が会いに行ったら余計に先生の具合が悪くなりそうだし


先生もきっと私になんか会いたくない。


というか、私たちは別れたんだから行く必要なんてない。



「明ちょっとこっちに来なさい!!」

「彩?!」



突然、彩はそう言って私の腕を引っ張り教室を飛び出した。




そして連れてこられたのは屋上。



彩はフェンスの近くで立ち止まり屋上からの景色を眺めながら言った。




『素直になりなよ…』



ズキッ



私はその言葉に何か突き刺さるものを感じた。







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