私の王子様-先生【完】
「最初からそうしろって…」
その言葉とともに私の体は先生の腕に包まれた。
「先…生?」
驚くとかじゃなかった。
ずっと待っていた先生のぬくもり。
もっと早くこうすればどんなに楽だったんだろう。
でも、別れというものを経験したからこそ私たちは
今こうしていられるのかもしれない。
「もう別れるとか言うなよ?」
「はい…」
そして私たちの唇は重なった。
久しぶりの先生の唇。
全てが幸せだった…