私の王子様-先生【完】
「先生まだ熱っぽいですけど?」
ほんの少しだけど先生のおでこは私よりもあたたかかった。
「気のせいだって!ほら行くぞ!」
「もう~!知りませんからね」
私は荷物をもち急いで玄関に向う。
先生は私の顔を見ると何かを思い出しようで
静かに何かを握った手を私に差し出した。
「なんですか?」
「とりあえず受け取って」
「はぁ…」
そう言って先生が渡したのは何かのカギだった。
いったい何のカギだろう?
「先生…何のカギですか?」
私は真剣に聞いたのになぜか先生は笑っていた。
意味が全く分からない。