私の王子様-先生【完】
「おいおい、睨むんじゃねーよ」
先生はそう言って私の腕を引っ張り自分に近づけた。
「先生も先生よ、こんな子供のどこがいいの?」
こ、子供?!
確かに子供かもしれないけど…先輩なんかに言われたくない!
「俺から見たら、お前の方がよっぽど子供だ」
さすが先生…
言ってくれるね!!
私は思わず笑いそうになり必死にこらえた。
こんなときに笑ったら絶対空気が壊れるしね。
「先生…私が学校に言うって言ったらどうします?」
今度は脅し?
学校に言うとか…それだけは絶対にあってほしくない。
先生はいったいどうするんだろうか?
私は先生の表情を確認した。