私の王子様-先生【完】
「ど、どうするって言われても…」
先輩はなぜか口ごもる。
「別れさせたいのなら無駄だから。どんなことあってもわかれる気ないし」
さらっと先生は言ったけど、聞いている私は恥ずかしくなって
思わず顔を伏せてしまった。
「な…もういいわ!好きにすればいいじゃない!」
先輩は怒って部屋から出て行った。
「何とかなっただろ?」
「え?あ、はい…」
私はあっという間に解決してしまって、今までのはなんだったんだろう…
そんな気持ちになってしまった。
「次こんなことあったら絶対に俺に言えよ?」
「…」
「返事は?」
「はい」
やっぱり先生はすごい。
改めてそう思った。