私の王子様-先生【完】



「ついたぞ」

「あ、はい…あっ…」



やってしまったいきなりの敬語。


この私にうまくごまかせるはずなんてない…



「お前な…そういうわけだからキスな…」



先生はそう言うとシートベルトをはずし私の顔を近づけた。



ちゅっ


どんなキスかと思ったらほんとのわずかのキスだった。



「まぁ一回目だからこれで許してやる。次は…覚えとけよ?」



これは本気だと私は想い私はなんだか泣きたくなった。




「ほら降りろ」

「うん」



慣れない言葉を使うって本当に難しい。


先生を友達と思えたらどんなに楽なんだろう?






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