私の王子様-先生【完】
私がそんなことを考えていると先生は何も言わないまま私に手を差し出した。
「なに?」
「手…」
そう言われようやく意味がわかった。
つまりその…
「手をつなぐ?」
「そうだよ…ほらサッサとつなげ」
そう言うと先生は私の右手をとり握った。
しかもちゃんとした恋人つなぎ。
まさかこんな所で手をつなぐと思っていなかった私は
嬉しさよりも恥ずかしさの方が大きかった。
「顔真っ赤…」
「だって…は、恥ずかしい///」
「せっかくの水族館だぞ?」
「でも…」
それはそうなんだけど…
恥ずかしすぎて顔を上げられない。