私の王子様-先生【完】
「ごめんなさいっ…ひくっ」
「謝ってるばっかじゃわかんないだろう?話してみ?」
「私…ふっ…ばっかり、楽しっ…んでる」
私は本当に泣きじゃくる子供のように答える。
あまりに泣きすぎて言葉がはっきり言えないのだ。
「お前な…俺はお前がそばにいれば楽しいんだよ?」
「ふぇ…?」
「だーかーらー。俺はお前がいてくれたらそれでいいの」
先生いからの何とも嬉しいお言葉。
私は本当に幸せ者なんだなと思った。
「俺はお金とか関係ないの。お前の笑顔が見れるのが一番」
「本当に?」
「本当だよ」
私の目を見てそう言う先生。
自然に私たちの唇は重なりあう。