私の王子様-先生【完】
「言ってくれないんだ?」
先生は冷たい目で私を見下ろした。
私はゾクッとする。
「そうか…やっぱり愛してるってのは嘘なのか」
「嘘じゃない!!」
それだけははっきりと言える。
この先生への気持ちだけは誰にも負けない自信があるし
誰にも負けたくないから…
「じゃあ言ってよ?」
「でも…」
「ちゃんと俺の目見てね?」
「う…」
やっぱり先生には勝てない。
私は大きく深呼吸をし先生の顔を見つめる。