私の王子様-先生【完】



そして作業に取り掛かる。



「先生これ何の資料ですか??」

「なんか1年のガイダンスかなんかで使うとさ…」

「そうなんですか…一人だったら大変でしたね(泣)」

「まぁな…でも神崎がいるから」



私がいるから?


なんか嬉しい…。


こんなことでも喜ぶ私って変なのかな?



「今日は早く帰らなくてよかったです!!」

「なんで?」

「いや…こうして先生と話ができたわけだし…」

「そうだな」



そう言って先生は微笑み私の頭をくしゃっとした。


そんなことされたら…


恥ずかしくて先生みれないよ~!!


でもそれがほんとに嬉しくて私も思わずほほえんだ。



それから私たちはいろんな話をしながら作業を進めた。


私の中学校時代の話や先生の学生時代の話…


今日だけでたくさんの先生を知ることができた。












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