私の王子様-先生【完】



「じゃぁ私帰りますね」

「あぁ…今日はありがとな」

「いえいえ…楽しかったです。さようなら」

「さようなら」



こうして私は先生の部屋から出た。



暗い廊下を一人で歩く。



ここを今日先生と一緒に歩いたんだ…



そう思うとなぜかせつなくなる。


そしてその幸せの分だけ傷ついている私がいた…



ちょっとしたことでも期待する自分がいたからかもしれない。


もし私が今日残っていなかったらきっとこの廊下を歩いていたのは先生と別のだれか…


別に私じゃなくてもよかったんだから…



『何暗い顔してんの??』



??



突然どこからか声がした。

私はあたりを見回したけど誰もいない…






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