私の王子様-先生【完】
「好きな女の泣き顔見てほっとけるわけないだろ…」
卓磨…
それは違う。
卓磨は優しいから…
私じゃなくてもそうするんだよきっと…
「ごめん…でも、これは私の問題だから…じゃあね」
卓磨からの返事はない。
きっと無理だとわかったんだろう。
私は返事を聞かないまま教室に向かって歩き出した…
とりあえず一人になりたかったから。
教室につき自分の席に座る。
卓磨のおかげで少しだけ気持ちが落ち着いた。