私の王子様-先生【完】



「ごめんね…」

「なぁ…俺じゃダメ?」



悲しそうな瞳で私を見つめる。


そんな瞳で見つめないで…


私なんか悪いことしたみたい。



「卓磨…」

「俺なら泣かせたりしないし、一生大事にする。」



卓磨…


その気持ちは嬉しい。


でもね?



『ごめん…』



あなたとは付き合えない…


今はまだ先生のこと好きだし


親友のままでいたいの…



「そっか…わかった。送ってく…」

「ありがとう」



振られたのに送ってくれるなんて本当にいいやつ…


卓磨を好きになったら良かったのかな?


一瞬そんな気持ちになったけど


やっぱり先生が好き…


どうやったら好きじゃなくなるんだろ?





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