私の王子様-先生【完】
「わかってます」
「昨日なんで逃げた?」
なんで逃げたと言われましても…
怖かったなんて言えない…
「と、特に理由はないです…」
「理由はないか…?」
そう言って私の顔を覗き込む。
キャー!!
本当にやめて!!
心臓張り裂けそうだよ…
「早く振りたいなら振ってくれませんか?」
「は?」
「だから返事するなら早くしてください。振られるのわかってますから。」
返事をするために私のことを呼んだんでしょ?
だったら早く振ってください。
すっきりしたいんです。