私の王子様-先生【完】
「おはようございます」
「おはようございますじゃねー」
なんで怒られなきゃいけないんだ?
怒りたいのはこっちのほうなのに。
私はちょっとむすっとしながら立ち上がる。
「今何時ですか?」
「7時…」
私そんなに寝ちゃったんだ。
帰んないとな…
「帰ります」
「あぁ…」
あぁって…
もう少し言葉はないんですか?
確かに帰るって言ったの私だけど
もうちょっと引き止めてくれてもいいんじゃない?
もう最悪。
「さよなら」
私はもう意地になって先生の部屋から出て行った。