大人の恋
独り
じゃぁ、また明日ね。

うん、気をつけてね。


…玄関でさよならのキス。年下男はいつもオデコにキスをする。


帰らないで!
もう少し一緒にいたいの!

…なんて言えるはずもなく、年下男を見送る。

年上女は甘えてはいけないのだ。ウザい…と思われるのを一番恐れる。


だから自分からアプローチはしない。向こうが求めたらそれに答える。


それが年上女の掟である。


…好きって何なんだろう。
明日もご飯食べに来るかしら?
年下男とのセックスは最高だわ。
無事に家に着いたかな?


一人になるといっつも年下男の事を考えている。
と言うか考えてしまうのだ。


ピピピピ…。
メールの着信音が鳴る。

今 何してるの?


同い年の同僚からのメールが届いた。


せっかく、幸せ気分に浸っていたのに。
年下男からのメールかと思ったのに。


返信無視…。
年下男からだったら速攻返すのに。何の用事だろう?すら思わない。


ピピピピ…
今度は電話の着信音が鳴る。


あっ…同僚だ。
面倒くさ…。渋々電話にでた。


どうしたの?


はぁ?何言ってるの?酔ってるんじゃない?


私の事が好きだなんて…。
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