ねぇ先生?
あたしの言葉に
先生はまたあたしを
軽く抱きしめる。
そして、また話し続ける。
「俺はあいみの力に
なってあげたいのに
どうしようもできなかった。
ただ遠くから見守る
ことしかできなかった…」
「先生はずっと前から
あたしの力になってたよ。
先生がいたから
あたしはつらくても
学校に来れたんだよ」
そう言うと先生は
さらにあたしを
抱きよせた。
あたしたちは
抱き合ったまま
ただ黙っていた。
「…あいみ、
俺もう我慢できない…」
先生はあたしを
部屋の奥へ連れて行く。