ねぇ先生?
「せんせ~」
「おっ、あいみ。どした?」
「先生に相談しに来ました」
よく先生には進路について
相談に乗ってもらっている。
「そっか。それで
どうしたんだ?」
って言いながら
先生はタバコの火を消す。
「先生、あたし受験科目
足りないかも…」
「何の教科?」
そう言いながら
先生はあたしの
ほっぺたをつねる。
「社会です」
「なんだ社会か。
愛実は理系だからあまり
社会は気にしなくていいぞ」
そう言いながらも
先生はあたしのほっぺたを
つねり続ける。