最期のYou Got Maile
拭えぬ不安
私はいつも自分を壊したいと思ってた。半年前にこの仕事をはじめたのもそのためだ。
私は、人からよく要領のいい人間だと勘違いされる。
自信ありげな態度、余裕ある発言が周囲にそう思わせる状況を作りあげているのだろうが、実際は違う。
実際の私は、とても不器用な人間だった。自信ありげにみせるために努力する人間だった。もちろん、それを理解してくれる人はいない。
OLの仕事も、別にとくにやりたい仕事だったわけでもない。とりあえず生活があり、つまらないかもしれないが、無理なくできる仕事を選んだだけだ。
それは、私が特別なわけではない。みんなそうなのだ。生活の為に、つまらなくても、望んだ事ではなくても日々をこなしている。そんな事は解っていた。私も、あの日あのサイトを開いたりしなければ、そのままのつまらない日々をこなしていただろう。
でも、私はあの日、扉を見付けてしまった。もしかしたら、自分を変えられるかもしれないという扉を。それが、メル嬢だった。
メル嬢を始めて、私の生活には金銭的な潤いと共に、刺激というスパイスが加わった。
パソコンの画面の向こうにいるのは、下心見え見えの馬鹿な人間達ばかりだったが、それでも、そんな馬鹿な人間達の相手をしている自分が、前とは少し違って見えて、嫌いじゃなかった。
私は、人からよく要領のいい人間だと勘違いされる。
自信ありげな態度、余裕ある発言が周囲にそう思わせる状況を作りあげているのだろうが、実際は違う。
実際の私は、とても不器用な人間だった。自信ありげにみせるために努力する人間だった。もちろん、それを理解してくれる人はいない。
OLの仕事も、別にとくにやりたい仕事だったわけでもない。とりあえず生活があり、つまらないかもしれないが、無理なくできる仕事を選んだだけだ。
それは、私が特別なわけではない。みんなそうなのだ。生活の為に、つまらなくても、望んだ事ではなくても日々をこなしている。そんな事は解っていた。私も、あの日あのサイトを開いたりしなければ、そのままのつまらない日々をこなしていただろう。
でも、私はあの日、扉を見付けてしまった。もしかしたら、自分を変えられるかもしれないという扉を。それが、メル嬢だった。
メル嬢を始めて、私の生活には金銭的な潤いと共に、刺激というスパイスが加わった。
パソコンの画面の向こうにいるのは、下心見え見えの馬鹿な人間達ばかりだったが、それでも、そんな馬鹿な人間達の相手をしている自分が、前とは少し違って見えて、嫌いじゃなかった。