*Tiara*〜天使の君〜
*不思議な力
それは、私がまだ幼くニックやお兄様たちと遊んでばかりいた頃………
いつものように城の庭で遊んでいた私は、突然その場に倒れたそうだ。
医師たちが懸命に原因を探したが、まったく分からなかった。
一時間ほどすると私は目を覚まし、何ともなかったかのように起き出した。
みんなとても驚いて、私に「なにかあったのか」聞いた
気絶する理由なんて自身でもまったくわからない。
いきなり、目の前が真っ暗になり倒れた。
そう答えた。
私はそのあとすぐに
気絶している間に見ていたという夢の話をし始めたらしい。
大好きなリリス国がどんどん水に飲み込まれていく夢。
人々は口々に家族の名前を、叫びながら逃げまどっている
それは夢とは思えないほど生々しい。
夢なら起きた瞬間に忘れてしまうことが多いはず。
しかも幼い少女ならなおさらだ。
しかし私はそれを実際に体験したかのようにはっきりと鮮明に覚えていた。
もちろん
国王は幼いこどもの空想だと思い、話は聞いたが特に気にはとめなかった。
この時までは……。
いつものように城の庭で遊んでいた私は、突然その場に倒れたそうだ。
医師たちが懸命に原因を探したが、まったく分からなかった。
一時間ほどすると私は目を覚まし、何ともなかったかのように起き出した。
みんなとても驚いて、私に「なにかあったのか」聞いた
気絶する理由なんて自身でもまったくわからない。
いきなり、目の前が真っ暗になり倒れた。
そう答えた。
私はそのあとすぐに
気絶している間に見ていたという夢の話をし始めたらしい。
大好きなリリス国がどんどん水に飲み込まれていく夢。
人々は口々に家族の名前を、叫びながら逃げまどっている
それは夢とは思えないほど生々しい。
夢なら起きた瞬間に忘れてしまうことが多いはず。
しかも幼い少女ならなおさらだ。
しかし私はそれを実際に体験したかのようにはっきりと鮮明に覚えていた。
もちろん
国王は幼いこどもの空想だと思い、話は聞いたが特に気にはとめなかった。
この時までは……。