*Tiara*〜天使の君〜
辺りは暗くなり始める



「うす暗くなってきたな。ティアラ、足元にきを付けるんだぞ。」


足を踏み外し、谷に落ちたらそれこそ大変だ。



「大丈夫よリオン兄様。それにそれはこの馬にいってちょうだい。私は乗っているだけですもの。」



ティアラはくすくすと笑う



「ははっそれもそうだ。おもしろいことを考えるね。」

リクスもつられて笑う



そのとき、
近くの古い木の太い枝が大きな音をたてて、折れた


ティアラの乗っている馬はいきなり走り出した


大きな音に驚いたのだ



「きゃあーっ」


ティアラは必死に馬のたてがみにしがみつく



「ティアラ!!」


リオンとリクスはティアラの馬を追って駆け出した



「王女さまっ!!焦らずに馬を落ち着かせるんです!」



ニックはティアラを追いながら必死に指示する



だかティアラは振り落とされないよう、しがみついてるだけで精一杯だ


(お願い!止まってっ)
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