*Tiara*〜天使の君〜


「国王さま。わざわざお越しいただき申し訳ありません。私が指揮官のネルでございます。」



男はシリウスの前にかけよってくると、深く礼をした



「そうか。して、問題の毒虫は?」



「はい。もう、ほとんど退治することが出来、通常の工事に戻っております」

指揮官は低い姿勢のまま答える



「それならよかった。被害は少ないのだな。それなら私は辺りを視察させてもらおう。」



「もちろんでございます。ではわたくしはこれにて。」



指揮官は仕事へもどっていった



あまり被害は大きくなかったようでよかった……


また工事が一時中止をしてしまうところであったが。



「クラウド。この辺りを視察しよう。新しい宮殿には、色々な部屋を作りたい、まずは川の方を見てみようと思うが…」



クラウドは、馬に乗ったままシリウスの横へつけた




「はい。それはよいお考えかと。」



シリウスはうなづくと馬を川の方へと進ませた
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