*Tiara*〜天使の君〜
部屋にもどると、ティアラは窓から外を眺める


この窓から見えるアルバンの街並みがティアラは気に入っていた



「ティアラ様は外を眺めるのがお好きですわね。」

ミオがいった


「うん……なぜかね、懐かしい気がするの。きっと私は記憶を無くす前から、よくどこかでこうして街を眺めていたんだわってそんな気がする。」


外からふいてくる風をうけながら、つぶやくように言った


「そろそろシリウス様がいらっしゃいますわ、髪を結い直して差し上げましょう。」



「えぇ、お願い。」


ティアラはもう一度だけ外を見つめると窓をしめた
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