*Tiara*〜天使の君〜
「……ラ、ティアラ?」



目をさますと目の前にシリウスの顔があった。




「え……、あっ、シリウスさまっ!!」


返事をすると少しシリウスは安心したようだった



「よかった、目覚めたか。いきなり倒れたとミオから聞いたときは心配したぞ。やはりまだあまり出歩くな…完全に傷が癒えたわけでないのだぞ?」


私…気を失っていたのね。


「もう、大丈夫ですシリウス様。ご心配をおかけして申し訳ありません。」



「そうか…まぁあまり無理はよくない。なにかうなされていたが…どうしたのだ?」





そう聞かれて、はっとさっきまで見ていた夢のことを思い出した



「少し…怖い夢をみていたんです。たくさんの真っ黒い兵士が迫ってくるような……でもただの夢なので…」





「きっと疲れているのだな。侍医に見せたが、疲れがでたのだろうといっていた…少し休むがよい…」



「はいっ!!」



シリウスが優しく微笑む



「よい子だ…」



「シリウス王!!大臣がお呼びしております。」


ひとりの兵士が連絡した


「わかった。今行くと伝えろ。」



「分かりました。」




「ティアラ、少しねむれ…また後で来る」



そう言い残すと、
シリウスは颯爽と部屋を出て行った
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