*Tiara*〜天使の君〜
次にティアラが目を覚ました時にはすでに宴は始まっていた
「ミオ、もっと早く起こしてくれてもよかったのに…」
「あまり気持ちよさそうにお休みだったので……」
ミオはそんなことを言いながら、美しく着飾ったティアラの髪を結っていた
「さぁっ、これで完璧ですわ。うしろの髪をすこし結い上げてみました。とてもお似合いですよ!」
ティアラは鏡で自分の姿をみつめる
「なんだか、恥ずかしいわ。」
普段着ているワンピースのような服とは違い、今日着せられたドレスは、胸元に宝石がちりばめられたものでとても豪華だった
「いえ、とても素敵です。ティアラ様には真っ白なドレスがお似合いですね。これはシリウス様からの贈り物なのですよ。」
「まぁ、そうだったの?こんな高価なもの…後でお礼を言わなければ。」
ティアラはミオにつれられて宴が開かれている部屋へ急いだ