*Tiara*〜天使の君〜
「私のとなりにおいで。ティアラも宴を楽しみなさい。」
「はい!!」
テーブルの上にはたくさんの食べ物、飲み物が置かれ臣下たちもかなり盛り上がっている
「アルバンでは毎月一度、皆の疲れを癒すためにこのような宴を開いているのだ」
「素敵ですわ。みなさんとても楽しそう。………うっ、」
ティアラは頭がすこしくらくらした
「ティアラっ!?どうしたのだ」
「大丈夫です、少し……っ」
ティアラはその場にうずくまってしまった
頭がくらくらする…
とその時頭のなかにイメージが浮かんできた
(これは、さっき見た夢と同じ…軍隊が迫ってくる)
「ティアラ!ティアラ!しっかりしろ。」
うずくまってしまったティアラを抱きかかえる
「ぐ、軍隊が……真っ黒な、」
「真っ黒な軍隊?なんなんだそれは?」
ティアラは大きな恐怖におそわれた
(あれが…ここに来る?なぜかわからないけれど真っ黒な軍隊がこの場所に向かってきている気がする…)
臣下のものたちもティアラの異変に気づき、静まり返った
頭痛がおさまるとティアラはいった
「シリウス様、なんだか恐ろしいのです…なにかが迫ってくるような…」
「なにかが?真っ黒な軍隊……」
「お願いです。シリウス様、兵に城の城壁からみえる草原のほうを見るように言ってください。」
ティアラのあまりにもおびえた様子にシリウスは思わず従った
「衛兵!!城壁へ見張りをたてろ。なにか異常がないか報告せい。」
何人かの兵が走りでていった
とすぐに兵が戻ってきてこえをあげた