*Tiara*〜天使の君〜




「ティアラ様、シリウス様がいらっしゃいました。」




(シリウス様が…お怪我などなされていないかしら。)



そんなことを考えていると、シリウスが部屋に入ってきた





「シリウス様っ!」



ティアラはシリウスの姿を見るといきなり抱きつき、泣き始めた



「私、私とても心配で…シリウス様がご無事がどうか心配でどうにもならなかったのです」



シリウスはあまりにも儚げに泣くティアラを見て、自然と頭をなでた



「ティアラ…そんなにわたしを心配してくれていたのか…」



(わたしはどうしたのだ。この娘は素性も知れぬ者だが、なぜかほってはおけない。)



優しく微笑んで抱きしめる




「はっ。あの……申し訳ありません。つ、つい…」


ティアラは自分の行為にはっと気がつくと恥ずかしそうにシリウスから離れた



ティアラの頬は赤く染まっている




「謝らなくともよい。わたしをそれほど心配してくれていたのだろう。」


「は、はい。」



そんな二人の様子を侍女たちは微笑ましく見守っていた




お似合いの2人だと…
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