*Tiara*〜天使の君〜



(ティアラを狙うなど言語道断。そんなことはいかなる者にもさせぬ。)

「シリウス様。」


扉をあけると、女官長アイルがシリウスを待っていた


「ティアラ様がテラスでお待ちでございます。ご一緒に昼食を。」



「ティアラが……わかった。すぐに行こう。」




「しかし、この後シルバ様とご用事があると伺っておりますが、いかがなさいますか。」


(くっ。確かにそんなことを言っていたな…)


「…、そのようなこと後でよいのだ。行くぞ。」


クスっ

(ティアラ様に会いたくてうずうずしてらっしゃるのね。)

「はい。では参りましょう。」
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