*Tiara*〜天使の君〜
「ティアラ様、こちらは宮殿のお庭にある木からとれた果物のデザートです。お召し上がりください。それからこちらは……」
ミオがティアラに色々な食べ物を勧める
「ふふっ、そんなに一度にたくさん食べられないわよ。」
(ティアラはずいぶんと楽しそうに食事をするな。それだけではない、ティアラのまわりにいるものは自然と誰もが笑顔になっていく。これもティアラの力のひとつなのか………)
「……ウス様、シリウス様?」
「あ、すまぬ、すこし考えごとをしていた。」
「まぁ。お食事中くらい政務を忘れてリラックスしてくださいね。」
「うむ。ティアラがそう言うならそうするしよう。」
(そなたのその愛しい笑顔を他のだれにも見せたくない。そなたはわたしが守る。)
シリウスは楽しげに微笑むティアラを見つめながら、そう決意した