*Tiara*〜天使の君〜


ティアラがナイン川に転落してから、すでにひと月あまりの時が経っていた…





もう王女様は無事ではいらっしゃらないのでは…






捜索する兵たちの中にはこんな言葉が出始めていた



「あれからひと月だ。国王陛下もリオン様たちも必死で捜索を続けているが…」


「ああ…たとえ見つかったとしても…もう。」




「そこの者たち。無駄口をせずにさっさと動け!ティアラ様はご無事に決まっている。」


リリスの副将軍ニックは兵たちをたしなめた





ティアラ…


君は絶対に無事だ。死ぬなど考えられない……
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