Chocolat ordinaire Une nouvelle
時々、武蔵はそんな不安に陥る事がある。


確かに2人組でやっていきたいと誘ってきたのは真輝の方だ。


『ずっと音楽一緒にやっていこうな』


2人の間でお決まりの台詞だが、あくまでも台詞である。


その気になれば幾らだって、誰にだって言える話だ。


「一緒にサンドラやろうなか。何時までもつかな」


古めかしい木で出来たアパートの扉を開きながら呟く。



外に出ると来ているパーカーが少し暑いかなとふと感じた。

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