Chocolat ordinaire Une nouvelle
真輝と薫ちゃん

opale

あ……。


綺麗な夕焼け


色は赤や青、ピンクとか色んな色がグラデーションになって所々から光が差し込んでる。


電車に乗る為にホームにいたらね、ものすごい綺麗な空だったの。




だから思わず嬉しくなって修ちゃんに電話したんだ。



「もしもし修ちゃん?」


「あっ、悠ちゃん?どうした」


「今どこにいるの」

「今?畑だよ」



畑なら見えるかな? 修ちゃんの所ならきっとここより綺麗だものね。


「空見てみてよ」


「空?なんかいるの?」



なんかいるって……。
修ちゃんらしいとぼけぶりは相変わらずだ。



「いいから見てみて」

「わかった」



見えるかな?

まるでオパールみたいな空。


大好きな修ちゃんと一緒に見たいんだよ。


「うわーっ!綺麗だね」


「でしょ?」


「悠ちゃん、ありがとね。こんなの久しぶりに見た」

「どういたしまして」



空を見上げてる修ちゃんの姿が見たいよ。



大好き。



修ちゃんに抱きしめられたい。
身体は小さいけど、ありったけの力を込めて抱きしめてくれるの。
そう思ったらなんか切なくなった。




嬉しい事は何でも修ちゃんと半分こしたい。




「修ちゃん」

「ん?」

「あのね」

「うん」

「大好きだよ」

「うん。僕も大好き」





次もまた修ちゃんに綺麗な物があげれますように。


大好きな修ちゃんへ想いが沢山届きますように。
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