舞Days~4月。始まりを告げるBomb~



「ぃ-ぃ?皆,タイムリミッドはパ-ティ終了時刻の午後8時。今から5時間後だけど,パ-ティ会場であるこの広間は,壁にも天井にも細っかい装飾がめっちゃあるし,爆弾の個数はわからない。まぁ頑張ろっ♪」


優音の言葉と共に,爆弾探しがスタ-トした。
まず,苺果ちゃんが私達のいる2階アリ-ナ席の端に移動して,小さな手でドレスの襟元のフリルとレ-スの海から,金の鎖に繋がれた,指輪を取り出した。
…そう,“あの”ネックレスの指輪だ。
そして,その指輪の宝石部分を,熟れ始めの白桃程しか色がない小さな唇に近づけ,「チュッ」っと口付けした。


すると,「ポムッ」っという小さな爆破音と共に頭とお尻の辺りに煙があがり,煙が晴れると,長-いウサミミと,ポワポワのウサ尻尾が現れた。



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